良いデザインに仕上げるために

最終更新日2023年9月4日

 

デザインというのは何もないところから作ります。

製品と違って完成形が見えない状態からスタートしますので一般のお客様には不安に感じられることもあるかもしれません。

 

そのためか発注前にデザイン案を出してほしいとおっしゃられることもあります。

私どもでは発注前のデザインの制作は原則として対応しておりません。

しかしこれにはきちんと意味があります。

 

まず通常通りにご発注いただいたお客様を優先すること。

これは当たり前のことだと思います。

 

そして事前にデザインを制作することは無意味だと考えているからです。

まず全くお客様の様子や何を求めているのかわからない状態で当てずっぽうのデザインを出しても意味がありません。

 

もう一つはよく発注前にデザイン案を出している制作会社に多いのですがデザイン案の使いまわしをしていることです。

これはよく考えてみれば至極当然ではあるのですが

正式受注前の制作は売上になるかどうかわからない状態です。そんな状態で時間をかけてきちんとデザインするというわけにいきません。

結果として何かのボツデザインを流用するなどして時間をかけないようにするしかないのです。

こんなものを作ったところでやっぱり意味がないと思います。

 

デザインというのは何もないところからお客様と作り上げていくものです。

良いデザインに仕上げるためにはお客様にもある程度要望を出していただく必要があります。

 

もちろん細かくご指示いただく必要はありません。

大体の方向性がわかればそれでOKです。

言ってしまえばこれだけでもお客様が制作に参加してくださることでデザインの仕上がりはぐっと良くなります。

それはお客様が求めているものをデザインに反映することができるからです。

 

デザインは既製品ではありませんので作り上げていくしかありません。

発注前にデザインを出してもらってそれがダメだから次へというやり方をしていては良いデザインに出会えないことがお分かりいただけたと思います。

 

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