敢えて紙面に余裕を持たせるデザイン
最終更新日2024年4月18日
パンフレットをデザインしていますとたまになるべく1Pに内容を詰め込んでほしいというご要望をいただくことがあります。
ページ数が増えてしまうと費用が上がってしまいます。
ですから限られた紙面になるべく多くの内容を詰め込みたいというお気持ちはわかります。
また時としてある程度、詰め込まないといけない時もあります。
しかし敢えて紙面に余裕を持たせてデザインした方が良い時もあります。
最近の私どもの案件ですと商品紹介パンフレットのブランド紹介ページのデザインが正にそれでした。
複数のブランドをお取り扱いのお客様の案件でお客様からは一部のブランドの原稿量が少なくなりそうなので1Pに詰め込めないかというご相談をいただきました。
ただブランドを紹介するというページの性質上、ここはなるべく紙面に余裕を持たせてきれいにデザインした方が良いのでその旨申し上げました。
もちろん詰め込むことはできるのです。
しかし詰め込んでしまうと読み手からすれば読みたくなくなってしまうものなのです。
しっかり見せたいページは特に余裕を持たせてゆったりデザインした方がいいでしょう。
逆に商品のスペック等を一気に列挙するようなページであれば多少は詰め込んでも大丈夫だと思います。
原稿をお作りになっているお客様はつい、あれもこれも入れたくなるお気持ちはよく分かります。
しかし読み手には思った以上に情報が一度に伝わらないという事実にも留意していただきたいと思います。
「誰」に「何」を伝えたいのかを明確にすれば自然と原稿の内容は必要な情報のみになり洗練されていきます。
もちろんある程度は詰め込まないといけないところもあると思います。
一方で見せたいページは敢えて余裕を持たせてデザインした方が良いということも覚えておいていただけるといいと思います。
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