抜き型案件に苦戦しています

最終更新日2024年8月9日

 

 

あるお客様からのご相談をいただいて抜き加工が必要になる案件の制作をしております。

抜き加工とは文字通り紙を抜き型で抜く加工のことです。

穴を開けたり、紙を好きな形にしたい時に行う加工です。

予め抜き型を製作して加工します。

通常の抜き加工の案件では抜き型を私どもの手配で製作するのでそれほど難しい案件ではありません。

しかし今回の案件は抜き型支給なのでちょっと大変なことになっています。

 

経緯を簡単にご紹介しますと元々お客様が発注されていた業者さんが廃業することになり、抜き型と譲ってもらったそうです。

新たに依頼する業者を探している内にパンフレットの制作を依頼した私どもにご相談いただいたという経緯です。

 

抜き型支給というのはやりにくいので業者さんもやりたがらないと思います。

自前の機会に支給された抜き型が合うかもわかりません。

ですからコストは掛かりますが新たに抜き型を作った方がはるかに楽だからです。

 

他の業者さんに断られてお客様がお困りのご様子だったので私どもでお引き受けしました。

過去に使った入稿データがあるはずだし問題ないだろうと思い、ご確認をお願いしていたのですが蓋を開けてみるとあったデータは入稿データではありませんでした。

一般のお客様ですから入稿データとそれ以外のデータを区別がつかないのは仕方がないかと思います。

 

それでもあるデータをベースに新たにデザインを起こしたところ実際の抜き型と齟齬が生じておりました。

念のため協力会社さんに頼んでデータと抜き型に違いがないか確認をしてもらって良かったです。

幸い過去に制作したサンプルがありましたので現物を元にデータを修正すればなんとかなりそうです。

 

それにしても廃業された業者の方も型を渡しただけでは制作は難しいことはわかっていたと思います。

なぜ、過去の入稿データも合わせて渡さなかったのか疑問です。

一般のお客様ではわからないことですからしっかり説明するのがプロの仕事だと思います。

 

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