PDFの生みの親

最終更新日2024年4月10日

 

(2021年4月19日現在)今日ネットニュースでチャールズゲシキ博士が亡くなったというニュースを見つけました。

この方はAdobeの共同創業者で現在広く使われているPDFの生みの親だったそうです。

 

さらにニュースを読んでみますとさらにPostScriptの開発もされていたとのことでした。

私どもの様な制作会社の人間としてはこちらの方が驚きが大きかったです。

PostScriptというのは絵柄をプログラム化して表現するもので現在のDTP(デスクトップパブリッシング)の根幹をなす技術です。

これがなかったら私どものようなデザイン会社はPCを使ってパンフレットデザインすることなんてできなかったでしょう。

 

PostScriptは以前の製版工程で使われていました。

イラストレーター等のアプリケーションのデータをPostScriptに変換して網点(ラスタライズ)化して印刷の原版のデータを作ります。

PostScript自体は非常に安定したデータ形式(文字通りプリンター出力のデータをプログラムで描く様なもの)でしたがそれでもイラストレーターの出力結果とPostScriptの出力結果には差異が見られることが多くありました。

 

そこでPostScript→網点化→出力(校正)でイラストレーター生データとの差異が無いかを確認していました。

これが製版校正です(大雑把な言い方ですが)。

ほんの10数年前の話しです。

この当時では製版校正はまず外せませんでした。

 

これがPDFで製版を行うようになってからは劇的に出力結果が安定してきました。

おかげで私どもではこの製版工程での校正を省略することができ、コストダウンを実現しています。

 

ゲシキ氏が印刷業界に与えた影響は計り知れません。

今日の私どもがあるのはこの方のおかげです。

私も不勉強でこのニュースでゲシキ氏のことを知りましたがあらためて感謝の気持ちとご冥福をお祈りしたいと思います。

 

 

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