選挙ポスターにみるデザイン
最終更新日2024年1月12日
(2020年6月24日現在)東京都知事選挙に向けて選挙ポスターが貼り出されました。
五輪の延期や新型コロナウイルスの対策など東京には問題が山積しており、普段よりも注目度の高い選挙になりそうです。
このブログでは誰の政策が良いとか誰を支持するということを論じる気は全くありません。
ただ貼り出されたポスターを見てみるとグラフィックデザインを普段扱っている私どもからするとどうしてもデザインという観点で見てしまいます。
ある意味職業病ですね。
パンフレットのデザインとも共通することもあったりするのでデザインという観点で書いて見ようと思いました。
ちなみに私どもクエストデザインでは政治関係の制作物は手掛けたことはありません。
さてポスターのデザインを眺めてみるとどうしてもデザインが似通ってきます。
その中でどれだけ目立てるかが重要です。
もともと人の顔が入っているデザインは目を引きやすいので選挙ポスターはもともと目立ちます。
ですが私が見たところ一番目立っていたのは現職の小池都知事です。
代名詞とも言える緑を大胆に紙面の半分に使っています。
このデザインのお陰でとても目立ちます。
こういうカラーというのは企業で言えばコーポレートカラーです。
コーポレートカラーを育てておく(認知させておく)ことの重要さがよく分かる事例です。
他の候補者でこれだけ色をべったり載せている人はいません。
令和新選組の山本太郎さんも党のカラーであるピンクをお名前のところに使って目立たせていますがこれほどはではありません。
政治家はもちろん政策でこそ評価されるべきですが今の時代、主張する政策はネットや他のメディアでも周知することができます。
その意味でまず名前を知ってもらったり、一番の要点だけを簡潔に伝えることがポスターのデザインでやっておくべきことだと思います。
たくさん政策や主張を書いても呼んでもらえる可能性は低いです。
これはパンフレットのデザインにも同じことが言えてパンフレットにページ数の制限がある時はメリットだけを伝えて詳細についてはwebサイトに掲載するという方法がよく使われれます。
(もちろんページ数を増えやして全て掲載するのもありです。)
またただ掲載する要素を少なくまとめればいいかというとそうでもありません。
メリハリもなく適当配置しただけでは見にくいだけなので誰にも見られないものになってしまいます。
やはり全ての要素をきれいにデザインする(配置する)ことによって初めてみてもらえる、わかりやすいポスターやパンフレットができるのです。
さて今回は選挙ポスターについてデザインの観点から書いてみました。
意外とパンフレットのデザインとも共通するポイントがありましたね。
選挙ポスターを見る時に違った観点で見るとパンフレットデザインの何かヒントになるかもしれません。
※今回の記事については政策について論じたものではありません。
あくまでデザインの観点から書いたものです。
ですからここで紹介した方を評価したり、推している意図がないことをご理解いただければ幸いです。
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