色上質には注意が必要

最終更新日2023年10月30日

 

(2019年6月24日現在)直近で色上質を使ったパンフレットのご相談をいただきましたので色上質についてちょっとご紹介してみようと思います。

 

色上質とは通常の上質紙とは異なり、紙自体に色がついている上質紙のことです。

有名どころでいうと紀州製紙(現北越コーポレーション)の色上質が有名です。

 

よく並製本の見返し(表紙と本文の間についている紙)で使用されることが多いです。

紙自体に色がついているためカラーでの印刷には向きません。

印刷するとしても1色での印刷が多いです。

そういうこともあって私どもの扱う案件ではそれほど使用することは多くありませんが年に数回は使います。

 

様々な色の紙がラインナップにありますが注意しないといけない点がいくつかあります。

それは先程も申し上げた様にカラー印刷する際は色が正確にでないことに留意することです。

 

印刷では紙の白を基準にして色を再現しています。

白の上にインクを重ねることで最終的な色を再現しているので基準である白が変わってしまえば色が変わってしいます。

 

もう一点は紙自体の色が変わってしまうので発注する際は見本紙と同じメーカーにしないと色が変わってしまいます。

 

ここまでは色上質を使う上基本中の基本ですが実はもう一つ注意点があります。

それはロットです。

これは私が実際に経験したことですが実は同じメーカーでもロットによって色が違う場合があります。

この時は使う枚数が多かったこともあって新旧の色上質が混ざって納品されてしまったことが原因でした。

 

見本帳で色を確認していても見本帳が古いと現行のものと色が違うことがあります。

見本帳は常に最新のものを用意する方がいいでしょう。
色上質以外にもよく使われるレザック等(革の様な模様がついている紙)の色がついていたり、加工がされている紙は注意しておいた方がいいでしょう。

 

今回はだいぶマニアックな用紙の裏話になりましたが裏話といえば他にも沢山あります。

需要が多いとは思えませんが機会があればまたご紹介したいと思います。

 

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