医療・介護施設のパンフレットは「安心感」が9割。色とフォントの選び方
最終更新日2025年12月3日
こんにちは!パンフレット制作.jpです。
12月に入り、寒さが本格化してきました。体調管理には特に気を使う季節ですね。
さて、今回は病院、クリニック、介護老人保健施設(老健)、グループホームといった「医療・介護業界」のパンフレット制作についてお話しします。
この業界のパンフレットにおいて、最も重要な要素は何でしょうか? 最新設備のアピール?豪華な建物の写真? もちろんそれらも大切ですが、デザインにおいて最も優先すべきは「安心感」です。
なぜなら、このパンフレットを手に取る方(患者様やご入居者様、そのご家族)は、身体や生活に何らかの不安を抱えており、「ここなら安心して任せられるか?」という視点で情報を探しているからです。
今回は、読み手に「安心感」を与えるための、色選びとフォント(文字)選びのポイントをご紹介します。
1. 心理効果を狙った「色」の選び方
色は、言葉よりも先に直感的なイメージを伝えます。 医療・介護の現場では、奇抜な色や暗い色は避け、以下の3系統をベースに選ぶのが鉄則です。
① 温かみのある「暖色パステル系」(ピンク、オレンジ、クリーム)
介護施設や小児科で最も好まれる色合いです。
「優しさ」「家庭的な温もり」「親しみやすさ」を演出します。
特に介護施設の場合、ご本人がこれから生活する場所ですから、冷たい印象を与えないことが重要です。
② 癒やしを与える「グリーン系」
リハビリテーション科や心療内科、整形外科などで人気です。
「健康」「自然」「安らぎ」をイメージさせ、緊張をほぐす効果があります。
③ 清潔感と信頼の「ブルー系」
総合病院や歯科医院、高度医療機器を扱う施設に適しています。
「清潔感」「知性」「冷静さ」を伝え、医療技術への信頼感を高めます。
ただし、冷たい印象になりすぎないよう、差し色で温かみを足すなどの工夫が必要です。
2. 高齢者にも優しい「フォント(文字)」の選び方
医療・介護パンフレットの読者は、高齢者の方ご本人や、そのご家族(40代〜60代以上)が中心です。
そのため、「おしゃれさ」よりも「読みやすさ(可読性)」が命となります。
① 「UDフォント」の採用
最近の主流は「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)」です。
これは、文字の形が分かりやすく、濁点や半濁点も判別しやすいように設計されたフォントです。
「誰にでも読みやすい」という配慮自体が、施設の「利用者への姿勢」を表すことにもつながります。
② 「丸ゴシック体」で柔らかさを
角が尖ったゴシック体は力強いですが、少し冷たく事務的な印象を与えることがあります。
角が丸く処理された「丸ゴシック体」を使用することで、読みやすさを保ちつつ、優しく穏やかなトーン&マナーを作ることができます。
③ 文字サイズは「大きめ」が正義
一般的なビジネスパンフレットよりも、1〜2段階大きな文字サイズ設定をおすすめしています。
「文字が小さくて読む気がしない」と思われた瞬間、そのパンフレットは閉じられてしまいます。
行間をたっぷりと取り、ゆったりとしたレイアウトにすることが「安心感」への第一歩です。
まとめ
医療・介護施設のパンフレットにおけるデザインとは、単なる装飾ではなく、「おもてなし(ホスピタリティ)」そのものです。
「うちの施設のパンフレット、少し冷たい印象になっていないかな?」 「文字が小さくて、高齢の方には読みづらいかもしれない」
もしそう感じられたら、ぜひ一度リニューアルをご検討ください。
パンフレット制作.jpでは、施設の理念や雰囲気に合わせ、利用者が心から安心できるデザインをご提案させていただきます。
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