東京薬科大学 学校案内 2013 page 59/108
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生命科学部分子生命科学科S c h o o l o f L i f e S c i e n c e sTokyo University of Pharmacy and Life Sciences 58 分子細胞生物学研究室は、オルガネラの中で最も多様な機能をもつ小胞体に着目して研究を進め....
生命科学部分子生命科学科S c h o o l o f L i f e S c i e n c e sTokyo University of Pharmacy and Life Sciences 58 分子細胞生物学研究室は、オルガネラの中で最も多様な機能をもつ小胞体に着目して研究を進めています。小胞体には「タンパク質工場」であるリボソームが付着しており、合成されたタンパク質は小胞体の中に入り、正しい構造が形成されます。また時には、他のタンパク質と複合体を形成します。その後、「輸送小胞」に積み込まれて小胞体を出て目的地へと運ばれて行きます。 一般の工場には、作った製品の品質を管理する部門がありますが、小胞体にも同様な仕組みがあります。多少の不良品タンパク質は修復されますが、修復不能なものは輸送小胞へ積み込まれずに分解されてしまいます。 私たちが研究しているBap31やRer1とよばれるタンパク質は、タンパク質の分解や複合体の形成に関わっています。遺伝子疾患とも関連しており、Bap31は嚢胞性線維症の原因タンパク質であるCFTRの分解、Rer1はアルツハイマー病の原因タンパク質であるγ-セクレターゼ複合体の形成に関わっています。私たちは、これらのタンパク質の機能を分子のレベルで解明することを目指しています。タンパク質の運命を司る小胞体の機能を解明する分子細胞生物学研究室多賀谷 光男 教授研究トピックスBap31の局在。通常は細胞全体に網目状に広がって存在するが(左上図)、タンパク質の分解に関わる時には、核の近くの中心体付近に集まる(右下図、矢印の細胞)と考えられている。桒山 元伸 さん愛知県立千種高等学校出身 人を助けるアプローチとして、病気を治すことはもちろんですが、健康の維持・増進も大切です。生命科学はどちらの視点でも人を助けられる学問なのではないかと思い、志望しました。 入学してみて、その考えは間違っていなかったことを実感しています。毎日有機合成化学の実験を繰り返す中で、順調にいくときもそうでないときもありますが、すべての結果を素直に受け止め、考えを巡らせ、よりよい結果を生み出すにはどのようにすればよいかを考えるようになりました。座学するだけとは違い、とても充実した時間だと感じています。生命科学は“人を助ける”学問だと実感生命科学部 分子生命科学科4 年生体分子、生命現象、生体に役立つソフトマターに関して、モデルを作り、コンピュータで研究します。細胞接着や糖尿病に関連したペプチド、がん関連タンパク質、ナノ繊維を作るタンパク質、バクテリアコロニーの成長、ゲルの構造などを研究しています。本研究室では、人間と他の生物との大きな違いである言語と言語習得に関する研究を行っています。人間の言語は高度に発達したシステムで、他の認知能力と複雑に関連しあっています。英語のみならずフランス語、イタリア語を対象に、その緻密な言語構造の解明と第二言語習得に関わる諸問題を実証的に研究しています。コンピュータを使って生命現象を研究する言語構造・言語習得の謎にせまる教 授 高須 昌子(理学博士)講 師 森河 良太(理学博士)教 授 甲斐 基文(DEA)准教授 萩原 明子(Ph.D)生命物理科学研究室 言語科学研究室コンピュータ生命現象タンパク質フランス語学コーパス分析第二言語習得タンパク質の繊維化に関する研究発表コンピュータでペプチドを研究する4年生KeywordKeyword(現在生命科学研究科修士課程1年)