東京薬科大学 学校案内 2013

東京薬科大学 学校案内 2013 page 58/108

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生命科学部分子生命科学科57 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences細胞内には様々な小器官があり、合成されたタンパク質は物流システムによって適材適所へと運ばれます。この物流システムは細胞の生存の....

生命科学部分子生命科学科57 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences細胞内には様々な小器官があり、合成されたタンパク質は物流システムによって適材適所へと運ばれます。この物流システムは細胞の生存のみならず、細胞の分裂・分化にも必要です。さらに、ウイルスや病原菌の感染とも密接に関連しています。私たちはそれらの仕組みを明らかにすることを目指しています。正常な生命活動には、多くの分子の協調的な働きが必要です。これがうまくいかなくなった状態が「病気」で、通常は原因となる生体分子があります。「薬」は3次元構造を介して原因分子を認識し、その働きをブロックします。私たちは、生体分子の立体構造を通して、新しい薬のデザインを目指しています。医薬品開発は、病気に関係した標的分子に作用する化合物を見つけるところから始まります。C.elegans(写真上)は、生物学の研究に世界中で使われています。私たちは、この生物を利用することにより、発生や老化のメカニズムを研究するとともに生物活性物質を植物などから探索しています。心を可能にしているのは脳神経です。私たちは脳神経回路網の動作原理を解明するために、電気的計測法、イメージング技術、遺伝子操作、シミュレーション等を用いて、1)ニューロンの電気的特性、2)ニューロン間相互作用、3) 微小脳の出力決定機序、4) 感覚受容器内細胞集団の協調的活動様式、などを研究しています。当研究室では医薬品の開発を視野に入れ、生物が産生する複雑な構造を持った生理活性天然有機化合物の人工合成研究を行っています。さらに、化学反応を促進し鏡像異性体を作り分ける触媒や、他の分子との相互作用によって蛍光を発する分子など、新しい機能を持った有機化合物の開発を行っています。環境中微量物質や細胞の生理機能物質の検出・計測の技術開発を行います。また微細藻類を中心とした生体細胞について、金属イオン毒性の生化学的解析、捕集による環境改善を図ります。また有機汚染物質の分布を調べ、人間活動の環境影響を明らかにし、微生物による土壌汚染除去法を開発します。ひとつの細胞から複雑な生命体へ分子のかたちを通して生命活動の根源に迫るモデル生物を使って薬の種を探す脳の言葉を探る:神経回路網の動作原理の解明新規物質の開発をもとに生命科学に貢献する分析法開発と環境中微量元素の動態を調べる教 授 多賀谷 光男(理学博士)講 師 井上 弘樹(工学博士)助 教 新崎 恒平(生命科学博士)助 教 若菜 裕一(生命科学博士)教 授 小島 正樹(理学博士) 教 授 井上 英史(薬学博士)助 教 尹 永淑(薬学博士)教 授 宮川 博義(医学博士)准教授 森本 高子(理学博士)講 師 井上 雅司(獣医学博士)助 教 関 洋一(理学博士)教 授 伊藤 久央(薬学博士)准教授 阿部 秀樹(薬学博士)助 教 小林 豊晴(理学博士)教 授 藤原 祺多夫(理学博士)准教授 内田 達也(理学博士)助 教 熊田 英峰(農学博士)助 教 青木 元秀(生命科学博士)分子細胞生物学研究室生物情報科学研究室分子生物化学研究室脳神経機能学研究室生物有機化学研究室生命分析化学研究室細胞小器官タンパク質輸送細菌感染立体構造ドラッグデザインバイオインフォマティクス遺伝子天然物化学生物活性物質の探索ニューロン行動感覚医薬品有機合成化学天然有機化合物計測法の開発生物への金属毒性有機物質による汚染人のがん細胞。青は核DNA,緑は微小管,赤は細胞内小胞輸送の中心をなすゴルジ体超遠心法による細胞小器官の分離実験軟体サンゴと、当研究室で軟体サンゴから発見し人工合成に成功した2つの生理活性有機化合物有機化合物の反応を仕込んでいるところ。風船の中身は不活性ガスのアルゴン。機器分析測定藍藻の電子顕微鏡写真脳海馬スライス標本中のニューロンの樹状突起アガリクス由来ベータグルカン(多糖)の水溶液中のコンピュータシミュレーションX線回折装置。タンパク質結晶の回折像から分子の立体構造を決定するクラゲの緑色蛍光蛋白質GFPで神経を光らせたC.elegans(全長1 mm)顕微鏡下, C.elegansの生殖組織に針を刺してGFP遺伝子を注入するKeywordKeywordKeywordKeywordKeywordKeyword